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Case 3
旧い部材に 新しい役割を与える
販売促進ため店舗の一段上がった畳敷き部分を店舗入口の土間と
同じレベルまで下げフラットとし、フローリングとするというのが当初の依頼。
その床工事に加え、撤去した部材を新しい空間に生かすアイデアを提案し施工した。
店舗・Before
店舗空間は、土間より靴を脱いで上がる形式になっていた。 いわゆる「京町家」のつくりであった。
既存土台を床見切りに・Before
床をフラットにするため撤去した既存の床部材には、 まだ活躍できる材が沢山あった。 基礎代わりの延べ石は、取り外して洗浄し大きさを整えて、新たな役割へ。
既存土台を床見切りに・After
形を整えた延べ石は、新規フローリングと既存土間の見切り材として再利用。 新しいフローリングは重歩行に耐えるタガヤサンを使用している。
既存上り框をベンチに・Before
フロアを下げるため、既存の上り框(かまち)は撤去することに。 別のカタチで活躍してもらうため、 傷つけないよう両端を丁寧に切断し取り外した。
既存上り框をベンチに・Before
取り外し後は丁寧に養生して、一旦作業場へ。 新たな役割を担ってもらうためここで加工し、再び店舗へ。
既存上り框をベンチに・After
取り外した旧い上がり框は、ベンチとして店舗奥に取り付けた。 新たな空間で素早く馴染み、買物中の一休みや荷物を置く場として活躍している。 また長い時を経た材独特の風情も空間に添えている。
既存荒床を仕上材に・After
既存畳の下地材(杉の荒床)は、未だしっかりしていたので うづくり仕上げを施し、商品棚やフィッティングルームの壁仕上材として再利用。
店舗・After
当初の要望に従い、床全てをフラットに。 店舗奥まで靴のままアクセスできるようにした。 以前より売場の活用効率が上がり、来店客の滞在時間も増加した。 店舗: 片山文三郎商店 http://bunzaburo.com/
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